就業規則や賃金体系等の労務管理
就業規則は、企業や組織が従業員との労働関係を調整し、職場での秩序や取り決めを明確にするためのルールや規定のことをいいます。これは法的な要件に基づいて策定されますが、業界特有のルール、企業独自のポリシーや規制を労働者の不利益にならない範囲で盛り込むことができます。
そのため、無料でダウンロードできるひな形をそのまま使用すると、予期せぬトラブルに巻き込まれることがあります。会社と従業員の両方を守る意味でも、会社の特徴に合った就業規則の策定が必須となります。
就業規則は、以下のような内容を策定していきます。
1. 働く時間と休憩:一日の労働時間や休憩時間の長さ、週の労働時間、残業に関する規定など。
2. 休暇:年次有給休暇や特別休暇、育児休暇、介護休暇など、従業員が取得できる休暇に関するルール。
3. 出勤と欠勤:遅刻や欠勤に対する処置、病気や怪我による休暇や休職、医療証明書の提出要件など。
4. 給与と手当:給与支払いの方法や頻度、昇給やボーナスの基準、手当や福利厚生制度など。
5. 行動規範と倫理: 嫌がらせや差別の禁止、業務上の機密情報の取り扱い、行動規範に違反した場合の制裁措置(戒告、降給、懲戒処分)など。
6. 解雇と退職:従業員の解雇手続きや退職手続き、契約の終了に関する規定など。
7. 個人情報の取り扱いについて。
以上の内容のものを盛り込みつつ、ここはもっと広く規定したい、厳しくしたいなど、できる限りトラブルを回避できるような規定を設けることができます。
当事務所は、そんな会社独自の就業規則の策定のお手伝いをさせていただきます。